初めて睡眠の悩みを持ったのは、3年前。きっかけでいうと「引越し」だと思う。
離婚して、1人2LDKの部屋にいることが耐えられなくなった。北関東の田舎で、人がいないし夜は静か。もともと生まれも育ちも大阪の都会だったので、普通に慣れない。静かすぎて逆に落ち着かない。
一番きつかったのが、勤め先が東京だったので会社まで片道2時間かかる。前妻が全て揃えたインテリアに囲まれた広い無人部屋に、2時間かけて夜遅くに毎日帰宅。さすがにくる。
マンションの駐車場に、元嫁の愛車だった車の赤色が遠目で見えると、「帰ってきている?」と、つい思ってしまう。でも、徐々に間隔が近くなってくると違う車だと分かってくる。上げて落とされる感じで気分が悪い。
とにかく1日も早く引越したい。と、焦っていたので、物件探しを1日で終え、もう来月には新居で・・。というスピード感を不動産会社の担当者に伝える。
内覧を1日で終わらせないといけないので、担当者もスピード感がある段取りで案内してくれた。最後に内覧した物件が良かった。アクセス、広さ、ペット可(うさぎがいる)、結構綺麗、近くにラーメン屋が多い等。JRの線路が近いのが騒音面でやや懸念。でも、そんな気にするタイプでもない。静かすぎるより全然まし。その物件に決定。
新居1日目。快適。いつも0~1時くらいに寝る。熟睡中に急な衝撃波みたいのを感じて驚いた。地震か?とも思ったけど、冷静に考えて電車であることは分かった。とはいえ、すごい重量感がある音と振動。時計を見ると早朝4時の時間帯だったので、二度寝を試みる。ウトウトしてきた15分後。また来た。びっくりするレベル。普通の電車の音・・・「がたん、ごとん」ではなく、「ずどーん、だんだんだんだん」みたい感じ。
線路の先には大きな製油所があって、その線路では早朝4時頃~日中、石油を運ぶタンク車が15分おきに走ることをその後知った。
その日から、早朝覚醒(強制)となった。不眠との出会いだった。